投稿者「林英紀」のアーカイブ

広島、呉のサグラダファミリア、ナゥ

2階コテージ、断熱材とその上を石膏ボード

外壁、防水シート→ラス打ち→モルタル→ピンクスタッコ、その前に、外に出た所は、板金が必要

さて、林酒造着物博物館「帯の部屋」続き

明綴

明(1368〜1644)の皇帝用に織られた。経糸がとても細く、日本の綴れ織の4倍の本数!この細い糸は、西陣の職人が作り、中国に持って行き、明の時代から続く技術で、織られた。日中職人の共同作業! 極めて柄が細かく、めちゃくちゃ手間がかかるので、最低500万はしていた。
 今は、こんな高価な帯を買う人がいなくなり、新品は出て来ない。

この、西陣の糸取りの職人、中国の織の職人、まだ存在してるのでしょうか? これらの技術、伝承されているのでしょうか?
買う人がいないと、作る人もいなくなります。
 
少し、心配〜

広島、呉のサグラダ・ファミリア、ナゥ

ベランダペンキ塗り終わり

内は?

断熱材入れ、石膏ボード貼り始まり

さて、林酒造

「萌いぶき」と言う暑さに強い酒米の開発に関係して、当社平田杜氏がまた新聞に載りました。

これがそれ、限定500本ですど、すぐ販売出来るのは、この4本だけ。注文受けたら、ラベル貼ります。

55%削りの吟醸ですけど、米の外側雑味部分を均等に削る「真吟」と言う精米法を当社は採用しているので、

今までの精米法では、50%以上です。

さて、林酒造着物博物館、元林医院病棟から、元手術室に戻ります。

帯の間

前紹介しました。

1925と、1937に、パリ万博で大賞!

未仕立の帯が、2点! 4m余り柄が違います。

ニューヨークや、パリの博物館にあってもおかしくないものです。

一般に売られた、綴れ織帯

山鹿清華氏、着物・織物作家としては最高の、勲二等瑞宝章を受賞!

恐らく、これほどの作品を間近に見れるのは、世界でも希有です。

 

広島呉のサグラダファミリア、ナゥ

ベランダ、グラスウール貼る前のしーらー

縁は黒い幅広テープ

梅雨入りが遅れて良かったです。

さて着物博物館、100年前は病棟だった5つの部屋の紹介は終わりました。最後の部屋は、皆川月華ですけど、1点洗い張りに出しているので、先に廊下の紹介をします。

手前と突き当たり、龍村平蔵コーナー28店

手前、黒地から

平蔵の黒地は、特に人気があります。

右から2番目は、10年前、あるデパートが未仕立てのものを持って来た。多分1点物?

廊下突き当たりコーナー

龍村平蔵の帯、100年経っても、常に新鮮! これだけ時代を超えて、愛好、愛用されるものは、他にありません。

ところで、この帯、銘がありません。龍村平蔵氏の影響を大きく受けていると、思いますけど、素晴らしい出来ですが、いつどこで買ったのか? 忘れてしまいました。 久保田一竹の振袖に合わすのには、この位派手てないとと、思った記憶がありますけど〜

補足

前日の補足ー染の北川ので振袖。糸目糊の線の上から、金泥を刺し弟子いると、表現しましたが、これは「金線描き」という技法です。

広島・呉のサグラダファミリア、ナゥ

前の建物のベランダか朽ちて危ないので、更新中、

手すり間に合ってよかった! 梅雨入りはまだなので、これからFRPなどでカバーし、ペンキ塗ります。

手の遅い建具屋は、

車庫入口の枠作り。これが付かないと、外壁モルタル塗りが、初められません。

やっぱ、遅い!

独禁法違反?の、ユニットバス組み立て、3個目

これが終わり、床貼ると、

システムキッチン組み立て。これは楽勝。

さて、林酒造着物博物館シリーズ、5部屋目、千總と同じ部屋

染の北川 振袖

素晴らしい着物ばかり作り1990〜2010頃、着物雑誌の主役、1999年売り上げ30億! 着物業界に君臨した、京都友禅屋さん。しかし時代の流れで、前年の帯の北尾に続いて、2017倒産。また一つ着物業界の星が消えたような、気がしました。

濃い紫地に、厚い金泥など、重厚な柄行き!

どうして、こんなに、重い感じなのか? 皆さまわかりますか?

この答えは次の作品の後〜

落ち着いた緑地の振袖。

美しい色と、加賀友禅によく見られる、外暈しの技法による花々

年配女性が買い求め、模様の少ない割に高価な訪問者では、よく見られるが、振袖でここまで色差しに手をかけるのは、珍しい。

「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」
この言い回しなら、
「友禅屋死して着物を残す」
未だに語り継がれる「染の北川」! 散逸しないうちに残すのも、私の使命だと思います。

さて、最初の振袖の重い柄行きの理由〜

わかりますか?

もっと拡大してみましょう!

答え:友禅模様の輪郭(筒描き)が、普通は白なのに、この振袖では、全部金です! 白の上から、金泥を刺している訳。物凄く手間が掛かっています。だから、この振袖、刺繍が全くないのに、高価でした。
もう、こんな振袖を作る着物屋さん、出ないかも知れません。

「染の北川無くなって、着物を残す」

 

広島呉のサグラダ・ファミリア、ナゥ

天井、石膏ボード下地。吊り天井にしないので、手間が大変!

そうそう

ユニットバス組み上がりました! ネットで販売している、リクシルの現行モデル。施工図ついていません! 販売店に組み立て依頼すると、1ユニットあたり6万! リクシルに問い合わせると「講習を受け、認定を受けた者でないと、施工図は渡せない!」と〜 「それって、独禁法に違反しないですか?」と聞くと、「問題ありません」と〜 「施工図付いてないのは、不完全な製品を売っている事になりませんか?」と言うと、「販売店に聞いてください」と〜 販売店は「内では施工図出せない、メーカーに聞いてください。多分出さないですよ」と〜 広義の意味では独禁法違反しとるやないか! と思いましたが、ネットで素人向けの組み立て映像があったので、それを見ながら、やったみたいです。

長いものに、巻かれない!

これが、私のフィロソフィーです。

時には、痛い目に合いますけど〜

さて着物博物館、5部屋目

創業460年! 日本一の伝統と技術! 京都、千總。

千總の振袖

悉皆屋の総本山!京都三条通烏丸の本店の周囲に、友禅染15行程、それぞれ最高の技術の職人が住んでいるという、徹底した分業制!

銀通しの生地に美しい色と柄、友禅も刺繍も正確無比です。

私が写り込んで申し訳ありません。笑

千總が450年記念で、売り出した夏振袖4点の内の1点!

あわせが油絵なら、絽は水彩画

あくまでも、伝統を外す事なく、美しく上品な柄行です。

さて、昭和12年、第2回の高島屋上品会遠見ると

千總この振袖(中振?)が480円ー貨幣価値今の1/1000〜1/2000?

左が950円、右が850円、本疋田総絞ですけど、当博物館の本疋田の方が、目が揃っています。

それだけ、当博物館は、一流のものを展示しています。

それとも、千總は友禅屋さんなので、絞りに対するこだわりが、そこまでではなかったのかも? しかし、いい価格がついています。

千總といえば、京都高島屋で「この店で、1番いい振袖は?」と聞いたら、出して来たものが、素晴らしく美しく、社長が羽織ってみた姿が、遠くから見ると、フィレンツェ、ウフィツィ美術館でみた「ヴィーナスの誕生」みたいに、光輝いている感じがしていました。

あるいは、「春」ですかね? とにかく、模様の中に立体感があると言う、新しい発見がありました。

この2枚の絵、画面に金がふんだんに使われていて、本物は写真ではわからない美しさというか、輝きがあります。

立体感といえば、

明治の花嫁衣装博物館のこの3点
立体感があります。

上野為二の解説で記載したように、この頃は、一流の日本画家に着物のデザインを描いてもらったり、していました。

さて、20年前、京都高島屋で社長が羽織ってみたあの千總の振袖! 今、どこの誰の手に渡ったのでしょう? きっと、特別お金持ちの家でしょうねー

広島、呉のサグラダ・ファミリア、ナゥ

ペンキ屋が、屋根を塗り替え、雨樋取り替えに入っています。足場取れました。

塗り替え前(最後に残った2棟)

さて、6/1より変わった事があります。

以前「花宴」だった、室尾林酒造本社前のカフェ

「上村松園カフェ」に、なりました。

本画7点

版画40点

これだけ鑑賞出来て、コーヒー1000円は安い? 要予約(0823540310林酒造)です。着物博物館と同じで、月〜金9:00〜16:00です。

もともと、築150年の元林酒造本宅を改造したものです。昔の梁組み!

夜は、カラオケスナック(週1回)にもなるので、ミラーボールついています。笑

さて、林酒造着物博物館4部屋目、続き

吉岡帝王紫

以前、このブログで書かせていただきました通り、ロングストーリーなので、解説は3枚

天然染料しか使わない、京都の染屋さん。染司吉岡4代目吉岡常雄氏、この方の染料を使った帯

赤みがかった澄んだ紫、いわゆる、「帝王紫」。三重県のイボニシ貝パープル腺から取り出した液に浸け太陽の光に当てると、この色が出る。

T百貨店が、J会で売り出すと、極めて高価でも良く売れたが、「タンスに入れておくと変な匂いがする」との、クレームが付く

そこで、帯屋さんは化学合成する。

天然染料しか使わない主義の、染司さん、5代目幸雄氏は、これをよしとせず

京都晃永衣装と、専属契約。ここにのみ、貝紫染料を供給することになる。

その染料を使った訪問着! これだけ染めて、しかも異臭がしなくなる為には、10年の歳月を必要とした!

 

吉岡帝王紫、色留、製作に15年!

 

 

2人の落款。 この、本物の貝紫を使った着物。日本(勿論世界に)に、10点ありません。
その内2点が、この博物館にあります。特に最後の色留は、最高傑作かも?

2000個の貝で1gしかとれない帝王:貝紫、現役の着物で、本物が見られるのは、世界でここだけかも、知れません。

貝紫ストーリー、読めば読む程面白いですよー

簡単な要約なら、博物館に来られたお客様に無料配布している。私の記述

詳しくお知りになりたい方は、博物館帯の間にある。吉岡常雄、幸雄氏の本

ご覧になってください。恋人にプレゼントする紫の布を取る為に、命がけで太平洋の荒波の中、沖の岩場に小船で行き、目的の貝をとって布を染める。現地ルポが載っています。しかも、他の地域のように、貝を取って殺すのではなく、海に戻すそうです。

三谷春、3冠!

全国新酒鑑評会でも、金賞頂きました!

これで、県清酒品評会(1位)、広島杜氏組合(1位)、全国新酒鑑評会(金賞)と、3冠です

林酒造の酒、品評会に出すと、どの銘柄でも、全て賞を頂きます。しかも、大きい蔵のように、何本も仕込んで、1番いいのを出すとか、品評会用に特別に仕込むとか、ではなく普通に売るのを出しています。 
 特に、大吟醸は、300kのタンク1本しか仕込んでないので、いわば1発勝負です。

いかに、平田杜氏が、優秀か!
と、いう事です。

今回の、全国新酒鑑評会、広島県呉地区で金賞を頂いたのは、三谷春だけです。呉には、他の有名酒蔵が綺羅星の如くありますけど〜

三谷春、決して拡販しませんし、話題作りなどもしません。皆さんに美味しく飲んで頂くために、最適の状態でお売りするよう、最善を尽くしています。

三谷春、明治40年、第1会全国清酒品評会で、全国2位でした。3代目森蔵の時です。私は6代目、医師兼酒屋の当主は、3代連続です。 
 医療と酒造業は全く違う職種ですけど、菌を扱うことに関しては、似ているかも、知れません。その意味では、杜氏も科学者です。
 杜氏も、理論やデータも大切にしますけど、日本古来の経験に基づくものも、大切にしています。
 この意味で、私もまだまだ、経験不足ですね〜

追記

三谷春何処で売っていますか?

ベストの解答は〜

呉市倉橋町の本社

日本酒に保管にとって、最上のー2〜ー3度の冷蔵庫から出して販売いたします。

しかも、着物博物館の割引きチケット付きです。
3000円以上お買い上げで50%
5000円以上で100%
です。

平田杜氏、またまた快挙!

広島杜氏組合品評会1位、しかも48蔵中! 県品評会、千本錦の部では、2連覇でしたし!

1位だけ、社主が賞状受け取ります。嫁はんに行ってもらいました。

2人で、広島のWOベントレーを囲んで

中国新聞にも載りました。

これだけ軒並み賞に輝く三谷春

どんな酒? と、言われると、

華やかな香り、まろやかな口当たり しっかりとした味 すっきりとした後味

つまり、全てにおいてバランスの取れた酒。 体操に例えると、内村航平さんですかね?

私が杜氏にお願いすることは、

酒は脇役なので、
料理の邪魔をしない、
料理を引き立てる、
酒。

です。

何処で売っていますか?
と、よく聞かれます。

それは、広島なら、福屋、そごうの地下
です。

注文を受けてから、瓶詰め、出荷するので、

売り切れてた

と、よく言われます。

美味しく、飲んで頂く

これが、三谷春の、コンセプトです。

三谷春、ラベルの字は、頼山陽長男の頼聿庵が、175年前に当社の座敷で、1杯飲んで書いたもの
を、金箔で貼り付け

紙は4方手裂きの和紙

瓶は、デカンタタイプで、コルクとガラスの栓の特性

全てが超一流、日本の芸術です。