投稿者「林英紀」のアーカイブ

広島、呉のサクラダファミリア、ナゥ

林酒造、北南蔵間、石膏ボード貼り終わり、トイレ室もできました。

北蔵、壁を新設して、博物館部と、酒造部を分けます

着物博物館、展示着物⑧

結城紬!

200亀甲〔30cm巾に、亀の甲模様か200入る)

しかも、6色

15年程前、京都四条河原町、有名呉服店で、2色、180亀甲の結城紬が、2700万で、売っていました。

結城紬は、糸取り職人、それを括って染める職人、それをいざり機で織る職人の、総合芸術。

この着物の場合、その道20年以上の職人か、 
 糸取り4年
 括り染め4年
 機織4年
かかったそうです。
一流の職人の手間賃は、最低でも年500万。しかもここまで薄い生地、6色使った正確な模様、いくらかかったのでしょう?

1億と言われても、納得です。

絹と、染料だけが、原材料!
世界一高価な服かもしれません

結城紬は、洗い張りする度に、風合いか良くなり、着心地は良くなるそうです。しかも、
親子5代、150年着れるそうです。

蚕の絹を、1本1本、手で繋ぎながら、手で捻を入れながら、紡ぐ。天然染料で、何度も染める、から150年色と、強さが保てるわけです。

前回ご紹介した、400年前に作られたこの着物。昨日出来上がったような色と、生地!
やはり、日本文化は凄いですね

親子3代100年、150万キロ使える車を作った、FHロイス氏に、通じるものがありますね

今日の広島、呉のサクラダファミリア

北、南酒蔵つなぎの部分、内部石膏ボード貼り

ペンキ屋は、着物展示ケース、下塗り終わり

着物博物館展示⑦

友禅染めの始祖、宮崎友禅斎!

1654年生まれ

これより細い線が描ける作家は、現代でもいない。
由水十久氏でも、この細さは無理

元々は、扇子絵師。その才能通り技術を買われて、掛軸、着物の製作を依頼されるようになる

友禅斎の掛軸、蓬莱山

明瞭な輪郭に、細い線

中国故事の掛軸

細かな描写

それより少し前の時代の、打掛。
徳川家のお姫様が着る予定だったものが、彼女が亡くなったため、そのまま400年桐箱の中で、眠っていたもの!

昨日出来上がったと、思われるような美しさ!

絹糸を、1本1本、手で丁寧に捻りを入れながら紡ぐ。これは機械では出来ない。だから、薄くて強い生地か出来て、400年劣化することがない。

友禅染の技術かないので、輪郭線がない。というか、輪郭か明瞭でない

手の細かい刺繍

濃い線に、僅かに滲みがあり、波打っている所かある

友禅斎の掛軸、周りの部分も、自身で、友禅染

400年前の着物、展示するか?
このまま箱の中で、光を当てずに保管するか?

思案ながらです

そういえば、これらの花嫁衣装も、150年近く、タンスの奥で眠っていたもの。見学者が来られた時だけ、電気を点けます。

 

北、南酒蔵の間の間

壁、天井下地。石膏ボード貼って漆喰仕上げ予定。

北蔵、明治の酒造り展示中。明治、大正、花嫁博物館、別館となります。南酒蔵50点展示中。こちらには、さらに100点展示予定。

現在の低温醸造室では、

梅酒の仕込み中。
こちらは、竹原産梅に、純米酒に、白砂糖、キビ砂糖を加えて仕込み。
梅酒「潤」
と、なります

こちらは、県と国で金賞に輝いた大吟醸に、倉橋産よく熟した梅に、和三盆加えて、仕込んでいます。
前回仕込んだのは、フランス展示金賞。
50リットルしか仕込みません。という事は、500ccの瓶に100本のみ。
売り切れたら、また新たに仕込みます。

美味しく飲んでいただく為には、手をかけて、売れる分だけの少量生産に、徹します。

笹子島、昭和の車展示室

山側、擁壁のコンクリート打ち

林酒造、旧杜氏、蔵人さん休憩室:北と南の蔵の連絡室

内装下地、ここを通り、北蔵へ

さて、着物博物館、展示紹介⑥

初代、由水十久

童子の柄が得意

髪の毛1本1本、これ以上細い線が描ける作家は、他に存在しない。
無形文化財!

少し地味なので、御年配の女性に人気がありました。しかし、童子1人描いてあるだけで600万!と、極めて高価。
お茶会では、最もか(か)くの高い着物と、言われていました。

これは2人描いてあるので、1000万以上?

これは、左胸、左袖含めて、9人!
いくらしたのでしょう?

帯もあります。

実物を近くで見ると、極めて繊細で美しいですよ

しかし、これより、細い線が描けた作家が、江戸時代に存在しました。
その話は、後日〜

朝ドラ、時代考証

金屏風を背に花嫁と、花婿。「高砂」謡

明治23年頃、自宅でこう言う儀礼が行われていたのでしょう。結婚式と、名の付くもののはじまりは、明治30年の皇族によるものかららしいです。

花嫁は、黒地に5つの家紋が入った振袖を着る。

ドラマの中のこの振袖、完全に明治後期〜昭和初期のものです。

その頃の日本は、天然染料で作られたものが主流。明治23年には、こんな鮮やかな色合いは無かったはずです。

特に、左胸のブルー、この時代に日本にはありません

明治初期〜中期の花嫁衣装。
模様が、下側に集中

色は全て、天然染料

時代が進むと、柄が上半身にも

やはり、天然染料のみ。富岡製糸工事などが出来るまえの時代。糸は全て手紡ぎだったので、いくらでも細く、従って生地も薄く出来た。

生地が薄いので、友禅染めで、細い線か描け、繊細な柄が出来ました。

細い線に、繊細な柄と言えば、
江戸時代の宮崎友禅斎、友禅染めの始祖。
現代では、由水十久。

その紹介は、後日

大正時代になると、色鮮やかな化学染料が使われ、所謂「大正ロマン」

朝ドラの振袖は、この時代のものと、思われます。

 

 

着物博物館、展示着物⑤ 人間国宝シリーズ

羽田登喜男

オシドリで有名 バブル時代、座っているオシドリが1匹100万、飛んでるオシドリなら150万と、言われた。
これ以下で売った業者があり、訴訟になったとも?

飛んでるオシドリ!

袖前の1匹を含め、この着物は7匹。と、言う事は1千万以上?

お茶会の、花形です。

広島、呉でサクラダファミリア、ナゥ

昭和の車博物館

床打ち終わり、山側腰壁のコンクリート打ち待ち。お天気と、業者さんの都合次第

ペンキ屋は?

着物博物館、着物展示ケースので下塗り。

内側は木生地のままなので、細い養生ベニアで、仕切ります。

ウレタン塗装、下塗り→ペーパーかけ→中塗り→ペーパーかけ→仕上げ塗り、で、漆塗りの風合いを出します。

ロールスロイスの、ウレタン塗装、鏡面仕上げと、同じ? 勿論、そこまで手をかけられませんけど

昔のラッカー塗装に比べ、ウレタンは硬いので、磨きのバフ掛けが大変です。普通の車の仕上げに比べ、鏡面仕上げは3倍手間がかかります。おまけ、下塗りの仕上げも、違います。

だから、現在の市販車で、ウレタン鏡面仕上げの車は、ロールスロイスと、センチュリーだけです。

皆様、街でみかけたら、顔を写してみてください。全く凸凹なく、きれいに写ります。

 

サクラダファミリア追加

林酒造、北と南の蔵、繋ぎ部分。以前の杜氏、蔵人休憩室。

床コンクリート打ちました。

配管たちあは、トイレ用。ここに、見学者用トイレ室出来ます。

南蔵2階の、この明治大正の花嫁衣装博物館。さらにこの倍の振袖を、北蔵1階に展示します。

乞う、ご期待!

一方、旧林医院医院をリニューアルした、「着物博物館」

外観:美しい海鼠壁!

展示着物④

人間国宝、森口華弘

撒き糊の技法

手に糊をつけ、生地に振りかけてから、染める。失敗は効かない、1発勝負の世界。コピーはよくあるけど、この美しさと繊細さは、森口華弘先生しか出来ません。

実物は、もっと感動的ですよ

ドライエリア廃止

山側4棟の北側、ドライエリアがいつも湿っています。すぐ水溜まりもできるので、壁を作って無くします。

大工、ペンキ屋、庭師が、今日は鉄筋工

県道が、土砂崩れし、法面から滲みでる水、どうにかして欲しいと、県に要望さたら、「法面の事は関係ない」と、言われ、自前の暗渠排水工事しました。

しかし、まだ、ドライエリアに水溜まりができるので、無くします。将来的には、土の部分はアスファルト舗装します

何もかも、サクラダファミリアです

今日の、広島、呉のサクラダファミリア

着物博物館用、着物陳列ケース、30個やっと出来ました。

着物博物館展示③

本菱田鹿子絞

京都、超一流の職人の手にかかった絞染、5色

本菱田とは

これ↑

普通の菱田絞は、これ↓

違いがわかりますか?

鹿子絞は、点になっているところの生地をつまみ上げ、その下を糸で巻く。この繰り返し。

本菱田は、点が小さく、裾野の染まりも少なく、色が白っぽい。

なぜか? と言うと…

本菱田は、細い絹糸で7回半巻くのに対して、

普通の菱田は、凧糸で4回半巻く。

京都の超一流職人の本菱田、目の揃い方も、まったく狂いなし。

しかも、色同士の境目が、滲みなく、生地の白いところも出ていない!

色を出すのは、染色液の桶滲み浸けて染めるけど、いかにしてこの境目が出せるのか?

想像さえつかない!

普通は、色同士の間に、白生地が入る。

素晴らしい、京都の職人技!

しかも、この鶴の手刺繍。

この振袖、絞、染、縫の、超一流職人達の技が、結集されています。

バブル時代だからこそ、こんな着物に需要があったのかも?

バブル時代は、着物の世界でも、お金に糸目を付けない買い手があり、日本の職人達が最高の技を発揮して作ったものが、取引された時代でもありました。