Royce Blog

今日の、広島、呉のサクラダファミリア

着物博物館用、着物陳列ケース、30個やっと出来ました。

着物博物館展示③

本菱田鹿子絞

京都、超一流の職人の手にかかった絞染、5色

本菱田とは

これ↑

普通の菱田絞は、これ↓

違いがわかりますか?

鹿子絞は、点になっているところの生地をつまみ上げ、その下を糸で巻く。この繰り返し。

本菱田は、点が小さく、裾野の染まりも少なく、色が白っぽい。

なぜか? と言うと…

本菱田は、細い絹糸で7回半巻くのに対して、

普通の菱田は、凧糸で4回半巻く。

京都の超一流職人の本菱田、目の揃い方も、まったく狂いなし。

しかも、色同士の境目が、滲みなく、生地の白いところも出ていない!

色を出すのは、染色液の桶滲み浸けて染めるけど、いかにしてこの境目が出せるのか?

想像さえつかない!

普通は、色同士の間に、白生地が入る。

素晴らしい、京都の職人技!

しかも、この鶴の手刺繍。

この振袖、絞、染、縫の、超一流職人達の技が、結集されています。

バブル時代だからこそ、こんな着物に需要があったのかも?

バブル時代は、着物の世界でも、お金に糸目を付けない買い手があり、日本の職人達が最高の技を発揮して作ったものが、取引された時代でもありました。