Royce Blog

広島、呉のサグラダ・ファミリア、ナゥ

ペンキ屋が、屋根を塗り替え、雨樋取り替えに入っています。足場取れました。

塗り替え前(最後に残った2棟)

さて、6/1より変わった事があります。

以前「花宴」だった、室尾林酒造本社前のカフェ

「上村松園カフェ」に、なりました。

本画7点

版画40点

これだけ鑑賞出来て、コーヒー1000円は安い? 要予約(0823540310林酒造)です。着物博物館と同じで、月〜金9:00〜16:00です。

もともと、築150年の元林酒造本宅を改造したものです。昔の梁組み!

夜は、カラオケスナック(週1回)にもなるので、ミラーボールついています。笑

さて、林酒造着物博物館4部屋目、続き

吉岡帝王紫

以前、このブログで書かせていただきました通り、ロングストーリーなので、解説は3枚

天然染料しか使わない、京都の染屋さん。染司吉岡4代目吉岡常雄氏、この方の染料を使った帯

赤みがかった澄んだ紫、いわゆる、「帝王紫」。三重県のイボニシ貝パープル腺から取り出した液に浸け太陽の光に当てると、この色が出る。

T百貨店が、J会で売り出すと、極めて高価でも良く売れたが、「タンスに入れておくと変な匂いがする」との、クレームが付く

そこで、帯屋さんは化学合成する。

天然染料しか使わない主義の、染司さん、5代目幸雄氏は、これをよしとせず

京都晃永衣装と、専属契約。ここにのみ、貝紫染料を供給することになる。

その染料を使った訪問着! これだけ染めて、しかも異臭がしなくなる為には、10年の歳月を必要とした!

 

吉岡帝王紫、色留、製作に15年!

 

 

2人の落款。 この、本物の貝紫を使った着物。日本(勿論世界に)に、10点ありません。
その内2点が、この博物館にあります。特に最後の色留は、最高傑作かも?

2000個の貝で1gしかとれない帝王:貝紫、現役の着物で、本物が見られるのは、世界でここだけかも、知れません。

貝紫ストーリー、読めば読む程面白いですよー

簡単な要約なら、博物館に来られたお客様に無料配布している。私の記述

詳しくお知りになりたい方は、博物館帯の間にある。吉岡常雄、幸雄氏の本

ご覧になってください。恋人にプレゼントする紫の布を取る為に、命がけで太平洋の荒波の中、沖の岩場に小船で行き、目的の貝をとって布を染める。現地ルポが載っています。しかも、他の地域のように、貝を取って殺すのではなく、海に戻すそうです。