明治・大正の花嫁衣装博物館、第二展示室、要らないもの整理。
217年使っている井戸は、新しい枠作りました。
外は?
壁の漆喰塗り。やはり酒屋は白壁でしょう。
先代が、崩れかけた壁を、板なんちゃってトタンで、カバーしていました。
そう、そう、大失敗!がありました。
140cm×190cm×40cmの着物展示ケース、巾1mの廊下、70cm×180cmの開口の部屋に、どうしても入りません!
そこで↓
一旦分解して入れる羽目に!
ペンキ屋は、2度手間です。
さて、展示着物シリーズ13
越後上布
宮古上布と並んで、夏物の最高峰!
風通しが良く、薄く、均一な生地。精緻な柄
越後上布で、ここまでの物は、軽く1000万を越えます。
その理由は、国文化庁指定重要文化財!
誰彼でも作れるものではありません。厳しい条件が課せられ、全部文化庁がコントロールしています。
原料は、苧麻、という事になっています。
ウィキペディアでも
しかし、私が「なっています」と、表現したのは、表向きの話:パブリックには、です。
実際は、ある植物の花茎を使います。花が咲き実がなった後、30〜50cmの繊維を取り出し、繋ぎ、捻をかけながら糸を紡ぐ。
この全て手作業の糸取り作業は、結城紬、宮古上布、芭蕉布等と並ぶ、辛抱仕事です。
ある時、外国人にさせようとした所、続かなかったそうです。
この、糸取り、糸括り、いざりはたおり、は日本人の辛抱強さと、根気のなせる技かもしれません。
さて、着物業界の人間なら、誰でも知っている、越後上布の真の材料は?
来館者様に、こっそりお教えいたします。
その植物、何本植えたか?全部、文化庁への報告義務があるそうです!